六甲ケーブル と アール・デコ の関係 [JITOZU_施設]
参照MAP
写真は、六甲山ケーブルの山頂駅の階段で撮られたものの様だ。
私はよく知らなかったのだが、この建物は近代化産業遺産にもなっているアールデコ様式の美しい駅とのこと。
参考:近代建築watch
この写真からは、建物の美しさを感じる。
そもそも、アールデコとは何だろうか?"装飾を排した直線的なデザインで、幾何学模様を取り入れる"などと言われる表現様式だ。日本における、アールデコの有名建築は、旧朝香宮邸や、山の上ホテル、自由学園明日館と言われる。
ちょつと一般人の手には届きにくそうだ。
そんな様式を駅舎のデザインに取り入れるとは、どの様なことなのだろうか?六甲ケーブル、山頂駅は、1932年に開業したそうだが、この時代は日本でもアールデコ様式が隆盛を極めた時代だ。
そこで思い出すのは、(私だけかもしれませんが。。)一畑電鉄の出雲大社前駅である。
(写真は、2009年ごろ著者撮影)
こちらは1930年開業で、奇しくも同年代の建築だ。さらに東武浅草駅も1931年開業。
こちらもアールデコだと言われている。
参考:街並みのチカラ
これらの駅の共通点は、いずれも終点であり始点であること。
そこはまた、有馬温泉の出入口であり、出雲大社前、浅草は寺社門前で多くのお客様が行き交う場である。その見せ場の印象付けとしてアールデコが選ばれたのではないでしょうか?
それは、また、アールデコが大衆文化から好まれる様式であることの、一つの証明と思うのだが。