JITOZU https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/ 鉄道にまつわるあれこれ。メインのコンテンツには、こちらからアクセス下さい。http://neu-tral.com/testapp/ flavor 2018-11-01T18:02:39+09:00 ja 向ケ丘遊園 駅舎に見る 田園都市思想 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-11-01 参照MAP写真は、小田急電鉄の向ヶ丘遊園駅の写真である。かつては、向ヶ丘遊園という遊園地があった。今は、その名を駅のみが残している。当駅は、線路を挟み反対側にも改札が、ご存知だろうか。私としては、そちらの改札をお勧めしたい。それはなぜか?この駅舎を見て頂きたい。昭和2年の開業当初より使われている建物だ。著者撮影この独特の屋根は、建築的にはギャンブレル屋根と言うらしい。近隣の同系の駅舎として東急の田園調布駅があるが、こちらは、マンサード屋根と呼ばれ、形式が異なるそうだ。異国情緒溢れる建物だが、なぜここにあるのだろうか?鉄道ジャーナル12月号の記事、木造駅舎の証言によると、この駅舎は、ハワードの田園都市論の影響があると言う。つまり向ケ丘遊園は田園都市計画の一端を担う予定だったのでは無いかと。真偽のほどは確認が必要だが、こちらも田園調布の開発と同じ思想だ。もっとも田園調布駅の開業は大正13年なので、いくらか、向ケ丘遊園の方が後輩だ。現在、当駅周辺は、田園調布駅で成功した田園都市構想の印象は、あまり無い。しかし駅舎は現役であり、当時の小田急の拘りをシンボリックに主張している。何か時代錯誤な印象も受けるが、向ケ丘遊園という東京でもなく遊園も無くなり名前だけ残る当地では、却って良いのかも知れない。 JITOZU_施設 flavor 2018-11-01T18:02:39+09:00 0B42A015-0BAB-4186-B909-35A2DF10CA39.jpeg

参照MAP
写真は、小田急電鉄の向ヶ丘遊園駅の写真である。かつては、向ヶ丘遊園という遊園地があった。今は、その名を駅のみが残している。当駅は、線路を挟み反対側にも改札が、ご存知だろうか。私としては、そちらの改札をお勧めしたい。それはなぜか?



この駅舎を見て頂きたい。昭和2年の開業当初より使われている建物だ。

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著者撮影



この独特の屋根は、建築的にはギャンブレル屋根と言うらしい。近隣の同系の駅舎として東急の田園調布駅があるが、こちらは、マンサード屋根と呼ばれ、形式が異なるそうだ。異国情緒溢れる建物だが、なぜここにあるのだろうか?


鉄道ジャーナル12月号の記事、
木造駅舎の証言によると、この駅舎は、ハワードの田園都市論の影響があると言う。
つまり向ケ丘遊園は田園都市計画の一端を担う予定だったのでは無いかと。真偽のほどは確認が必要だが、こちらも田園調布の開発と同じ思想だ。もっとも田園調布駅の開業は大正13年なので、いくらか、向ケ丘遊園の方が後輩だ。


現在、当駅周辺は、田園調布駅で成功した田園都市構想の印象は、あまり無い。しかし駅舎は現役であり、当時の小田急の拘りをシンボリックに主張している。何か時代錯誤な印象も受けるが、向ケ丘遊園という東京でもなく遊園も無くなり名前だけ残る当地では、却って良いのかも知れない。

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15歳の機関助手 川端新二著 交通新聞社新書 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-10-04 今夏の国際模型コンベンションにて、川端新二さんの講演を聴講した。“シリーズ乗務員が語る蒸機時代4”という演目で、川端新二氏、宇田賢吉氏、大山正氏という構成でそれぞれの経験、思いを語って下さった。私の川端さんとの出会いは、川端さんの著作、”ある機関士の回想”という本を、図書館にて偶然見つけたことから始まる。この本は、川端さんの経験を詳しく書いたもので、当時、鉄道に関する書籍を読み始めたばかりの私は、乗務員視点の精緻な文章に感銘を受けた。そこには、写真だけだは分からない、時間軸を持った記録がある。今回取り上げる本は、川端さんが、”ある機関士の〜”とは異なる視点で書かれたものだ。それは、戦中という現代からは想像がつきにくい環境での乗務記録だ。先の講演でも触れていらっしゃったが、米軍機の機関車への掃射、空襲による被害と職員殉職、戦後の石炭の質の悪化など、機関車を動かすだけでも一苦労なのに、さらに困難な状況に直面する。そういった体験が淡々と語られていく。そんな状況を体験してもなお、氏はなお、”あの激動の時代、蒸気機関車に乗って懸命に働いたことは、誇りであり心の大きな財産”と言う。それは、あの時代を生き抜いた人にしか言えない事かも知れないが、文字によって追想できることは、私たちにとって幸運なことだと思う。15歳の機関助士―戦火をくぐり抜けた汽車と少年 (交通新聞社新書)作者: 川端 新二出版社/メーカー: 交通新聞社発売日: 2012/12/01メディア: 単行本 鉄道本 flavor 2018-10-04T12:51:01+09:00 340EB9F2-97E4-4F2A-A889-04C299962127.jpeg

今夏の国際模型コンベンションにて、川端新二さんの講演を聴講した。
“シリーズ乗務員が語る蒸機時代4”という演目で、川端新二氏、宇田賢吉氏、大山正氏という構成でそれぞれの経験、思いを語って下さった。

私の川端さんとの出会いは、川端さんの著作、”ある機関士の回想”という本を、図書館にて偶然見つけたことから始まる。

この本は、川端さんの経験を詳しく書いたもので、当時、鉄道に関する書籍を読み始めたばかりの私は、乗務員視点の精緻な文章に感銘を受けた。そこには、写真だけだは分からない、時間軸を持った記録がある。

今回取り上げる本は、川端さんが、”ある機関士の〜”とは異なる視点で書かれたものだ。
それは、戦中という現代からは想像がつきにくい環境での乗務記録だ。

先の講演でも触れていらっしゃったが、米軍機の機関車への掃射、空襲による被害と職員殉職、戦後の石炭の質の悪化など、機関車を動かすだけでも一苦労なのに、さらに困難な状況に直面する。そういった体験が淡々と語られていく。

そんな状況を体験してもなお、氏はなお、”あの激動の時代、蒸気機関車に乗って懸命に働いたことは、誇りであり心の大きな財産”と言う。

それは、あの時代を生き抜いた人にしか言えない事かも知れないが、文字によって追想できることは、私たちにとって幸運なことだと思う。



15歳の機関助士―戦火をくぐり抜けた汽車と少年 (交通新聞社新書)

15歳の機関助士―戦火をくぐり抜けた汽車と少年 (交通新聞社新書)

  • 作者: 川端 新二
  • 出版社/メーカー: 交通新聞社
  • 発売日: 2012/12/01
  • メディア: 単行本


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C56 ポニーが醸し出すもの https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-08-28 参照MAP写真は、SL北びわこ、現役時代のC56だろうか。湖北地方の観光振興を目的に、1995年より運行を始めたのだそう。この小さき機関車で5両の客車を牽引しながら、20kmほど走る。しかも本線走行だ。C56ことポニーとしては、大舞台であったことは間違えない。さて、このC56だが、北びわこ号の160号がラストナンバーと言われるが。日本の蒸気機関車(ネコパブリッシンング刊)によると、編入機4両を含め164両製造されている。この編入というのが、樺太でC52形を名乗のりその後、C56 161-164に戻された車両だ。この他、雄別鉄道の1001号がある。160号機をラストナンバーと呼びつつも、歴史に翻弄された4機のことも忘れてはならない。 特に、蒸気機関車(小学館刊)には、”簡易線区用としての優秀機は、軍の眼鏡にかなわぬはずはない。”と書かれている様に、90両もの仲間が、戦地となった、当時の統治地域に転出して行った。C12同様に万能機を目指した同機は、全溶接ボイラーや後方の見通しを考慮した、スローピングテンダーの採用など画期的な、車両として登場した。特に、少し角度のついたキャブ前面は、この可愛らしい機関車に少しの力強さを加える程よいアクセントになっている。著書撮影均整のとれたボディは、高原のポニーとして人気を博したが、その裏では地味な活躍で日本の簡易路線を支え、海外でも日本のために活躍した当機。この釜の魅力は、そんな両面にあるのかも知れない。日本の蒸気機関車作者: 出版社/メーカー: ネコパブリッシング発売日: 1994/10メディア: 単行本蒸気機関車―日本編 (1981年) (万有ガイド・シリーズ〈12〉)作者: 出版社/メーカー: 小学館発売日: 1981/08メディア: - JITOZU_車両 flavor 2018-08-28T22:54:25+09:00 CF4ED77B-2403-4378-A365-DDF13AEAE880.jpeg
参照MAP

写真は、SL北びわこ、現役時代のC56だろうか。湖北地方の観光振興を目的に、1995年より運行を始めたのだそう。この小さき機関車で5両の客車を牽引しながら、20kmほど走る。しかも本線走行だ。C56ことポニーとしては、大舞台であったことは間違えない。


さて、このC56だが、北びわこ号の160号がラストナンバーと言われるが。日本の蒸気機関車(ネコパブリッシンング刊)によると、編入機4両を含め164両製造されている。この編入というのが、樺太でC52形を名乗のりその後、C56 161-164に戻された車両だ。この他、雄別鉄道の1001号がある。
160号機をラストナンバーと呼びつつも、歴史に翻弄された4機のことも忘れてはならない。


特に、蒸気機関車(小学館刊)には、”簡易線区用としての優秀機は、軍の眼鏡にかなわぬはずはない。”と書かれている様に、90両もの仲間が、戦地となった、当時の統治地域に転出して行った。


C12同様に万能機を目指した同機は、全溶接ボイラーや後方の見通しを考慮した、スローピングテンダーの採用など画期的な、車両として登場した。
特に、少し角度のついたキャブ前面は、この可愛らしい機関車に少しの力強さを加える程よいアクセントになっている。


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著書撮影


均整のとれたボディは、高原のポニーとして人気を博したが、その裏では地味な活躍で日本の簡易路線を支え、海外でも日本のために活躍した当機。この釜の魅力は、そんな両面にあるのかも知れない。




日本の蒸気機関車

日本の蒸気機関車

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ネコパブリッシング
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: 単行本
蒸気機関車―日本編 (1981年) (万有ガイド・シリーズ〈12〉)

蒸気機関車―日本編 (1981年) (万有ガイド・シリーズ〈12〉)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1981/08
  • メディア: -

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私鉄のターミナル物語 藤本均著 たちばな出版 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-08-06 本書は、私鉄のターミナルの変遷を史実に基づいて紹介したものだ。それは、例えば、”国鉄など先行鉄道との関係”のように、事実情報がテーマごとに書かれているものであって、何故そうなったかといあ点には触れていない。それが、物足りなさを感じさせる。しかし、最終章の”私鉄ターミナルのゆくえ”では、著者は、洞察のある指摘をしている。”ハード的にはスルー化、ソフト的には多様化が進む”というものだ。ハード的なスルー化とは、鉄道輸送の量から質への変化、すなわち、直通乗り入れの増加のことであり、ターミナルは、本来の性格を失い、スルーされる存在になるということ。そして、それは、かつての郊外電車と市内電車の直結した形であること。ソフト的な多様化とは、本書の出版された20005年当時は、隆盛を極めたパスネットを取り上げ、このまま進むと、通勤の行きと帰りで異なる路線を選択できるという多様性に対するニーズが生まれるのではという論である。ハード的なスルー化は、現在着々と進んでおり、東京近郊のその代表格は、東急であろう。本書でも、著者の弁を代表する形で取り上げられている。すなわち、市内電車の玉川線から地下化工事を経て郊外線になり、その後、半蔵門線に次いで東武に乗り入れスルー化を達成した。ソフト的な多様化の面では、パスネットに次いでSuica、PASMOの共通利用サービス、そして全国レベルで交通系ICカードの共通利用に発展した。今では、いずれも著者の論の通りとなった。さて今後はどうか。より正確に安全に快適にをモットーに高架化、自動化が進みつつ、通勤人口の減少による減益、その先に経営統合、合併劇...だろうか?私鉄ターミナルの物語作者: 藤本 均出版社/メーカー: たちばな出版発売日: 2005/06メディア: 単行本【中古】 私鉄ターミナルの物語 /藤本均(著者) 【中古】afbショップ: ブックオフオンライン楽天市場店価格: 198 円 鉄道本 flavor 2018-08-06T22:16:47+09:00 IMG_6959.JPG


本書は、私鉄のターミナルの変遷を史実に基づいて紹介したものだ。それは、例えば、”国鉄など先行鉄道との関係”のように、事実情報がテーマごとに書かれているものであって、何故そうなったかといあ点には触れていない。それが、物足りなさを感じさせる。


しかし、最終章の”私鉄ターミナルのゆくえ”では、著者は、洞察のある指摘をしている。”ハード的にはスルー化、ソフト的には多様化が進む”というものだ。


ハード的なスルー化とは、鉄道輸送の量から質への変化、すなわち、直通乗り入れの増加のことであり、ターミナルは、本来の性格を失い、スルーされる存在になるということ。そして、それは、かつての郊外電車と市内電車の直結した形であること。


ソフト的な多様化とは、本書の出版された20005年当時は、隆盛を極めたパスネットを取り上げ、このまま進むと、通勤の行きと帰りで異なる路線を選択できるという多様性に対するニーズが生まれるのではという論である。


ハード的なスルー化は、現在着々と進んでおり、東京近郊のその代表格は、東急であろう。本書でも、著者の弁を代表する形で取り上げられている。すなわち、市内電車の玉川線から地下化工事を経て郊外線になり、その後、半蔵門線に次いで東武に乗り入れスルー化を達成した。
ソフト的な多様化の面では、パスネットに次いでSuica、PASMOの共通利用サービス、そして全国レベルで交通系ICカードの共通利用に発展した。


今では、いずれも著者の論の通りとなった。
さて今後はどうか。
より正確に安全に快適にをモットーに高架化、自動化が進みつつ、
通勤人口の減少による減益、その先に経営統合、合併劇...だろうか?


私鉄ターミナルの物語

私鉄ターミナルの物語

  • 作者: 藤本 均
  • 出版社/メーカー: たちばな出版
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本

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ロマンスカー LSEのLuxuryとは。 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-07-14 参照MAP先日、この写真の小田急のロマンスカー7000形が定期運用から引退した。写真は新宿駅における、ホームライナーの様子であるが、引退最終列車もホームライナーであった。愛称をLSEとしたこのロマンスカーのLはLuxury、すなわち”高級”だ。当時は、聞きなれなかったこの単語を使うとは、小田急の意気込みを感じる。以下の記事では、その理由の一端が明かされている。小田急ロマンスカー「LSE」38年の豪快な疾走これによると、小田急は新宿、小田原間の60分運転を目指していたが、時代が変わり、“2分や3分速くするよりも本数を増やして乗りやすくする、そして快適に乗れる、そういう方向に流れが変わっていたった”とのこだ。また、保育社発刊の私鉄の車両 小田急編によると、当車両は、“より斬新なスタイル、優れた居住性、(中略)機能性の追求した設計とし、将来の乗客ニーズ十分対応でき、21世紀も通じる車両を目指した。”とある。設計時から、将来ニーズを考慮していることが、後輩のHiSEやRSE以上に活躍できた理由だろうか?確かに、LSEの車内は、シンプルそのものだ。著者撮影ここでいうLuxuryというのは、車窓と一体になる事のように思える。車内の装飾は、素材は良いものを用いながらも最低限に抑え、かつ大窓を採用する事で風景が、車内のインテリアの一部になっているような感覚を、覚える。加えて、連接構造がそれを強調する。連接構造によりデッキがない状態となるため、風景が車両を跨いで、次から次へと飛び込んでくるのだ。こうした装飾の美とは異なるLuxury感の演出は、次世代のロマンスカーにも受け継がれていると思う。それは、VSE以降のデザイナーとして岡部氏を起用していることからも感じられる。本系列が、無くなることは非常に寂しいが、今後も、その伝統を引き継いで行って欲しいと願う。小田急電鉄(私鉄の車両2)作者: 飯島 巌出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング発売日: 2002/07/01メディア: 単行本私鉄の車両(2)復刻版 小田急電鉄ショップ: 楽天ブックス価格: 1,543 円 JITOZU_車両 flavor 2018-07-14T06:36:07+09:00 3E280AC7-4317-4259-8D32-F744A28F2FB8.jpeg

参照MAP

先日、この写真の小田急のロマンスカー7000形が定期運用から引退した。
写真は新宿駅における、ホームライナーの様子であるが、引退最終列車もホームライナーであった。

愛称をLSEとしたこのロマンスカーのLはLuxury、すなわち”高級”だ。当時は、聞きなれなかったこの単語を使うとは、小田急の意気込みを感じる。以下の記事では、その理由の一端が明かされている。



小田急ロマンスカー「LSE」38年の豪快な疾走


これによると、小田急は新宿、小田原間の60分運転を目指していたが、時代が変わり、
“2分や3分速くするよりも本数を増やして乗りやすくする、そして快適に乗れる、そういう方向に流れが変わっていたった”とのこだ。


また、保育社発刊の私鉄の車両 小田急編によると、当車両は、“より斬新なスタイル、優れた居住性、(中略)機能性の追求した設計とし、将来の乗客ニーズ十分対応でき、21世紀も通じる車両を目指した。”とある。設計時から、将来ニーズを考慮していることが、後輩のHiSEやRSE以上に活躍できた理由だろうか?

確かに、LSEの車内は、シンプルそのものだ。


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著者撮影


ここでいうLuxuryというのは、車窓と一体になる事のように思える。車内の装飾は、素材は良いものを用いながらも最低限に抑え、かつ大窓を採用する事で風景が、車内のインテリアの一部になっているような感覚を、覚える。加えて、連接構造がそれを強調する。連接構造によりデッキがない状態となるため、風景が車両を跨いで、次から次へと飛び込んでくるのだ。


こうした装飾の美とは異なるLuxury感の演出は、次世代のロマンスカーにも受け継がれていると思う。それは、VSE以降のデザイナーとして岡部氏を起用していることからも感じられる。
本系列が、無くなることは非常に寂しいが、今後も、その伝統を引き継いで行って欲しいと願う。


小田急電鉄(私鉄の車両2)

小田急電鉄(私鉄の車両2)

  • 作者: 飯島 巌
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 単行本

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日比谷線車両の思い出 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-06-11 参照MAPこの写真は、大倉山駅にて停車中の営団03系写したものだと思われる。写真の日付は、2013年3月14日。もし、撮影日=掲載日だとしたら15日の直通運転終了の前日に撮られたカットになる。撮影者は、思うところがあったのだろうか?私は、鉄道の”廃止”という事件に目がない。最近は、ご無沙汰ではあるが、時間が許せば、その現場になるべく足を運んできた。そんな人を雑誌ブルータスの鉄道特集では、葬式鉄と呼んでいたが、ただ単に悲しむのではなく、自分の記憶に、そこに存在した物や時間を留めておきたいのだ。しかし日比谷線のそれは、心にあまり響かなかった。直通運転廃止の理由は、直通先の東横線内ホームドア設置により、日比谷線の18m5ドア車とマッチしないこと、副都心線の乗り入れによるダイヤの過密化という何か、日比谷線が邪魔者扱いされている感じが、嫌な感じがしたのだと思う。話は代わるが、写真の03系が登場し、初めて遭遇した時の感想は車みたい、だった。内側に傾斜したフロントガラスや、四角いライトが新しいというよりトラックを想起させた。この写真を見て、そんなことを思い出したが、最近登場した13000系もライト周りがフロントグリルを囲む、ホンダの軽自動車にあるようなデザインだ。3000系はどうだったか?マッコウクジラと呼ばれたこの車体は、車とは似つかないワイルドな顔だったと思う。鉄道車両は、車に比べ長く使われる。そのデザインも、ロングライフに耐えうるデザインであって欲しいと願う。 JITOZU_車両 flavor 2018-06-11T20:39:11+09:00 0F38F6E4-4A0F-4157-9055-D0731EA49EEA.jpeg

参照MAP

この写真は、大倉山駅にて停車中の営団03系写したものだと思われる。
写真の日付は、2013年3月14日。もし、撮影日=掲載日だとしたら15日の直通運転終了の
前日に撮られたカットになる。


撮影者は、思うところがあったのだろうか?


私は、鉄道の”廃止”という事件に目がない。
最近は、ご無沙汰ではあるが、時間が許せば、その現場になるべく足を運んできた。
そんな人を雑誌ブルータスの鉄道特集では、葬式鉄と呼んでいたが、ただ単に悲しむのではなく、自分の記憶に、そこに存在した物や時間を留めておきたいのだ。


しかし日比谷線のそれは、心にあまり響かなかった。直通運転廃止の理由は、直通先の東横線内ホームドア設置により、日比谷線の18m5ドア車とマッチしないこと、副都心線の乗り入れによるダイヤの過密化という何か、日比谷線が邪魔者扱いされている感じが、嫌な感じがしたのだと思う。


話は代わるが、写真の03系が登場し、初めて遭遇した時の感想は車みたい、だった。内側に傾斜したフロントガラスや、四角いライトが新しいというよりトラックを想起させた。この写真を見て、そんなことを思い出したが、最近登場した13000系もライト周りがフロントグリルを囲む、ホンダの軽自動車にあるようなデザインだ。3000系はどうだったか?マッコウクジラと呼ばれたこの車体は、車とは似つかないワイルドな顔だったと思う。

鉄道車両は、車に比べ長く使われる。
そのデザインも、ロングライフに耐えうるデザインであって欲しいと願う。

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立腹帖―内田百閒集成〈2〉内田百閒著 ちくま文庫刊 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-05-21 ちくま文庫の内田百閒集成シリーズの中で、鉄道にまつわる随筆をまとめたのが本書である。百閒先生と言えば、阿房列車であるが、収録させれている作品の調子は、阿房列車のそれと変わらない。しかし、阿房列車にはない可笑しみや哀らしさがある。それは本書にある随筆が、より人々や光景に焦点を当てているからではないだろうか?個人的に一番面白っかた作品は、時は変革である。タイトルには、それなりの含蓄があるが、内容は、百閒先生が東京駅一日名誉駅長を勤めた時の話である。その際、発車させるはずの大好きな”はと”に乗り込んでしまった話は、あまりにも有名であるが、本作には、予め周到に用意していたことや、童心のような心情が、おもしろおかしく書かれている。“しかし駅長がその職場を放棄し、臨機に職権を拡張して、勝手な乗車勤務をすると云う事は、穏やかでないから、秘密にする。”また、直前に知らされた、国鉄職員の方が、群衆に向かって”名誉駅長は職場を放擲して行くと云うのです。皆さんどう思いますか?”と尋ねると賛成、賛成と声が上がる場面など、改めて百閒先生は人徳に支えられているのだなと感じさせられる。さすが、公に認められた乗り鉄である。因みに、タイトルの”時は変革す”とは、当時の国鉄総裁が戦争近辺では、鉄道はサービスすべきでないと言っていたのに、戦後、サービスが絶対と言い出した事に対して、人の世の変転を感じたと云う事だ。それだけなら、ああ、そうかもねで済んでしまいそうだか、それに止まらないのが百閒先生の根性だ。名誉駅長の訓示にて痛烈にその矛盾を指摘した。職員が鉄道精神を逸脱して、サービスに走り、その枝葉末節に拘泥し、勤めて以って足りるとするのならば、鉄路の錆と化すであろうと。もちろん、百閒先生は、サービスは必要なものとの立場からの発言である。名誉駅長の経緯が面白く、その話ばかりになってしまったが、いずれの収録作品からも時代の空気を感じることができ、鉄道本好きには堪らない。間違えなくお勧めの本だ。立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)作者: 内田 百けん出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2002/11/01メディア: 文庫 鉄道本 flavor 2018-05-21T22:12:58+09:00 download.jpg

ちくま文庫の内田百閒集成シリーズの中で、鉄道にまつわる随筆をまとめたのが本書である。百閒先生と言えば、阿房列車であるが、収録させれている作品の調子は、阿房列車のそれと変わらない。

しかし、阿房列車にはない可笑しみや哀らしさがある。それは本書にある随筆が、より人々や光景に焦点を当てているからではないだろうか?

個人的に一番面白っかた作品は、時は変革である。タイトルには、それなりの含蓄があるが、内容は、百閒先生が東京駅一日名誉駅長を勤めた時の話である。その際、発車させるはずの大好きな”はと”に乗り込んでしまった話は、あまりにも有名であるが、本作には、予め周到に用意していたことや、童心のような心情が、おもしろおかしく書かれている。

“しかし駅長がその職場を放棄し、臨機に職権を拡張して、勝手な乗車勤務をすると云う事は、穏やかでないから、秘密にする。”

また、直前に知らされた、国鉄職員の方が、群衆に向かって”名誉駅長は職場を放擲して行くと云うのです。皆さんどう思いますか?”
と尋ねると賛成、賛成と声が上がる場面など、改めて百閒先生は人徳に支えられているのだなと感じさせられる。さすが、公に認められた乗り鉄である。

因みに、タイトルの”時は変革す”とは、当時の国鉄総裁が戦争近辺では、鉄道はサービスすべきでないと言っていたのに、戦後、サービスが絶対と言い出した事に対して、人の世の変転を感じたと云う事だ。
それだけなら、ああ、そうかもねで済んでしまいそうだか、それに止まらないのが百閒先生の根性だ。名誉駅長の訓示にて痛烈にその矛盾を指摘した。職員が鉄道精神を逸脱して、サービスに走り、その枝葉末節に拘泥し、勤めて以って足りるとするのならば、鉄路の錆と化すであろうと。
もちろん、百閒先生は、サービスは必要なものとの立場からの発言である。

名誉駅長の経緯が面白く、その話ばかりになってしまったが、いずれの収録作品からも時代の空気を感じることができ、鉄道本好きには堪らない。間違えなくお勧めの本だ。


立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)

立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)

  • 作者: 内田 百けん
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2002/11/01
  • メディア: 文庫


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カプセル駅舎の夢の跡 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-04-17 参照MAP国包駅と題されたこの写真は、三木鉄道の、くにかね駅跡を写したものである。三木鉄道は、播州鉄道、播丹鉄道を経て戦時買収により国鉄線となる。その後、1984年に第三セクターとして営業。2008年に廃止された路線だ。その過程は、まさに日本の鉄道史の縮図である。さて、Wikipediaによると、この国包駅の駅舎は”無人駅における簡易な駅舎の設置の嚆矢となった”駅だそうだ。そのような駅舎のことを、カプセル駅舎と呼ぶそうだ。それは、どのようなものか?轍のあった道というサイトで、古津駅を例に軽く紹介されている。それによると、もっともわかりやすい特徴は、窓やドアのサッシにRが付いているという点の様だが、これが見分けの特徴なのか、はっきりとしたことは、分からなかった。ただ、上図の鉄道建築協会発刊の国鉄建築のあゆみIIには、国包駅は、肥後高田駅や小江駅とともに”不燃性で耐久性のある(中略)現代感覚にデザインされたカプセルタイプの代表例であり”とある。という事で、当駅がカプセルであることは間違えなさそうだ。因みに小江駅は、当駅に似た駅舎だが肥後高田は直線的な構成だ。昭和の50年代に隆盛を極めただろう、カプセル駅舎もかなり老朽化が進んでいるだろうし、この国包駅の駅舎も取り壊されてしまった。写真の作者は、それを懐かしんでこの写真を撮ったのかも知れない。国鉄建築のあゆみ〈2〉1971~1980 (1981年)作者: 鉄道建築協会出版社/メーカー: 鉄道建築協会発売日: 1981/05メディア: -国鉄の建築〈1960年〉 (1961年)作者: 出版社/メーカー: 有明書房発売日: 1961メディア: -国鉄建築設計資料集 改訂版【中古】ショップ: 大黒堂書店価格: 42,800 円 JITOZU_施設 flavor 2018-04-17T23:54:03+09:00 065A192A-B6BD-4C22-A190-168A4CE06B1E.jpeg
参照MAP

国包駅と題されたこの写真は、三木鉄道の、くにかね駅跡を写したものである。
三木鉄道は、播州鉄道、播丹鉄道を経て戦時買収により国鉄線となる。その後、1984年に第三セクターとして営業。2008年に廃止された路線だ。その過程は、まさに日本の鉄道史の縮図である。


さて、Wikipedia
によると、この国包駅の駅舎は”無人駅における簡易な駅舎の設置の嚆矢となった”駅だそうだ。
そのような駅舎のことを、カプセル駅舎と呼ぶそうだ。それは、どのようなものか?


轍のあった道というサイトで、古津駅を例に軽く紹介されている。
それによると、もっともわかりやすい特徴は、窓やドアのサッシにRが付いているという点の様だが、これが見分けの特徴なのか、はっきりとしたことは、分からなかった。


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ただ、上図の鉄道建築協会発刊の国鉄建築のあゆみIIには、国包駅は、肥後高田駅や小江駅とともに”不燃性で耐久性のある(中略)現代感覚にデザインされたカプセルタイプの代表例であり”
とある。


という事で、当駅がカプセルであることは間違えなさそうだ。因みに小江駅は、当駅に似た駅舎だが肥後高田は直線的な構成だ。
昭和の50年代に隆盛を極めただろう、カプセル駅舎もかなり老朽化が進んでいるだろうし、この国包駅の駅舎も取り壊されてしまった。
写真の作者は、それを懐かしんでこの写真を撮ったのかも知れない。





国鉄建築のあゆみ〈2〉1971~1980 (1981年)

国鉄建築のあゆみ〈2〉1971~1980 (1981年)

  • 作者: 鉄道建築協会
  • 出版社/メーカー: 鉄道建築協会
  • 発売日: 1981/05
  • メディア: -
国鉄の建築〈1960年〉 (1961年)

国鉄の建築〈1960年〉 (1961年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 有明書房
  • 発売日: 1961
  • メディア: -

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鉄道地図の謎から歴史を読む方法 野村正樹著 KAWADE夢新書 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-03-30 この本のタイトルは鉄道地図だが、本の内容は、特に地形的な地図に言及しているわけではない。むしろ、路線図から日本の鉄道の歴史を総覧した内容だ。その中でも、戦前、戦中、戦後における政治と鉄道の関係について、短文ながら緻密に鉄道の歴史が語られる。そうした意味で、歴史をまとめ読みするに適した一冊だ。以前、小ブログで取り上げた、”やさしい鉄道法規”や、”井上勝: 職掌は唯クロカネの道作に候”が、歴史の中である分野や人物を深く掘り下げた内容であるのに対し、この本は、それを横通しで繋ぐ役割があるように思う。例えば、2002年に、鉄道事業法により鉄道の開廃業が届け出制になったが、鉄道法規から見ると事業者と担当省の負担軽減であるが、本書では、小泉政権化の規制緩和の流れの中で施行されたものであり、結果として、”地元の合意がなくても、運輸大臣に「退出届」を出せば良くなった”と本制度を、廃線を増やした”陰の主役”と皮肉る。事実、”需給調整規制廃止前後における鉄軌道の廃止状況の変化に関する分析”によれば、2001年の時点で一気に廃止路線が増えている。本書の端々で、こうした仮説めいた発言が見られるが、著者は単にファンの立場から感情的に発言しているのではなく、綿密に裏付けを取った上でのことであることが分かる。おわりにの章で著者は、「日本の近現代を振り返る際の新しい手掛りとしての鉄道」を知るきっかけになって欲しいと記している。大げさではあるが、私の個人としては、本書から鉄道の廃止を嘆くだけでなく、その地域に鉄道とともに確かに存在した文化を振り返ることも大切だと再認識させられた。それだけで一読の価値があったと思う。鉄道地図の謎から歴史を読む方法 (KAWADE夢新書)作者: 野村 正樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/09/23メディア: 新書【中古】 鉄道地図の謎から歴史を読む方法 明治以降、鉄道は日本をどう変えたのか / 野村 正樹 / 河出書房新社 [新書]【メール便送料無料】【あす楽対応】ショップ: もったいない本舗 楽天市場店価格: 279 円 鉄道本 flavor 2018-03-30T23:41:36+09:00 securedownload.jpeg


この本のタイトルは鉄道地図だが、本の内容は、特に地形的な地図に言及しているわけではない。
むしろ、路線図から日本の鉄道の歴史を総覧した内容だ。
その中でも、戦前、戦中、戦後における政治と鉄道の関係について、短文ながら緻密に鉄道の歴史が
語られる。そうした意味で、歴史をまとめ読みするに適した一冊だ。


以前、小ブログで取り上げた、”やさしい鉄道法規”や、”井上勝: 職掌は唯クロカネの道作に候”が、歴史の中である分野や人物を深く
掘り下げた内容であるのに対し、この本は、それを横通しで繋ぐ役割があるように思う。

例えば、2002年に、鉄道事業法により鉄道の開廃業が届け出制になったが、鉄道法規から見ると
事業者と担当省の負担軽減であるが、本書では、小泉政権化の規制緩和の流れの中で施行された
ものであり、結果として、”地元の合意がなくても、運輸大臣に「退出届」を出せば良くなった”と
本制度を、廃線を増やした”陰の主役”と皮肉る。


事実、”需給調整規制廃止前後における鉄軌道の廃止状況の変化に関する分析”
によれば、2001年の時点で一気に廃止路線が増えている。
本書の端々で、こうした仮説めいた発言が見られるが、著者は単にファンの立場から感情的に
発言しているのではなく、綿密に裏付けを取った上でのことであることが分かる。


おわりにの章で著者は、「日本の近現代を振り返る際の新しい手掛りとしての鉄道」を知るきっかけ
になって欲しいと記している。大げさではあるが、私の個人としては、本書から鉄道の廃止を嘆く
だけでなく、その地域に鉄道とともに確かに存在した文化を振り返ることも大切だと再認識させられた。それだけで一読の価値があったと思う。



鉄道地図の謎から歴史を読む方法 (KAWADE夢新書)

鉄道地図の謎から歴史を読む方法 (KAWADE夢新書)

  • 作者: 野村 正樹
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/09/23
  • メディア: 新書

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お茶の水駅の温故知新 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07 参照MAPこの写真は、聖橋から神田川橋梁、そして、松住町架道橋を写したものと推測される。この辺りは一帯は東京メトロの神田川橋梁もあり、橋を中心にしたダイナミックな景観を見ることができる。この辺りと言えば、お茶の水駅周辺の地形は独特だ。神保町からお茶の水駅まで、なだらかに登っていくのだが、そこから一気に神田川で落ち込む。地図上でみると、神田川は江戸城があった皇居を中心に、外周を囲むように出来ている。明らかに人工的なこの川は、惣構えと呼ばれる防御システムだ。もともとは、台地だったこの場所に、川を開削することで崖を作り防御した。その後、まず甲武鉄道(現•中央本線)のお茶の水駅が作られた。その際、景観、道路交通への配慮が求められ、現在の川の縁を縫うように敷設された。そこに、総武線が接続した訳だが、大きな道路に加え彫り込まれた川をまた都合上、高架を伴い橋が連なる現在の形になった。何とも所以の多いところだが、駅改良工事も進んでおり、また新しい姿を見せてくれるのだろうか? JITOZU_施設 flavor 2018-03-07T18:04:38+09:00 6918DE75-C94D-457A-99D4-D0B117AC1E76.jpeg
参照MAP


この写真は、聖橋から神田川橋梁、そして、松住町架道橋を写したものと推測される。


この辺りは一帯は東京メトロの神田川橋梁もあり、橋を中心にしたダイナミックな景観を見ることができる。


この辺りと言えば、お茶の水駅周辺の地形は独特だ。神保町からお茶の水駅まで、なだらかに登っていくのだが、そこから一気に神田川で落ち込む。


地図上でみると、神田川は江戸城があった皇居を中心に、外周を囲むように出来ている。明らかに人工的なこの川は、惣構えと呼ばれる防御システムだ。
もともとは、台地だったこの場所に、川を開削することで崖を作り防御した。


その後、まず甲武鉄道(現•中央本線)のお茶の水駅が作られた。その際、景観、道路交通への配慮が求められ、現在の川の縁を縫うように敷設された。そこに、総武線が接続した訳だが、大きな道路に加え彫り込まれた川をまた都合上、高架を伴い橋が連なる現在の形になった。


何とも所以の多いところだが、駅改良工事も進んでおり、また新しい姿を見せてくれるのだろうか?

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やさしい鉄道法規 和久田康雄著 交通研究協会 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-02-20 この本を読むと、鉄道ファンとして、一度は聞いたことの多くは、法律にも基づいた決まりごとが多いことが分かる。例えば、運賃と料金がある。運賃は、認可が必要なのは、運賃と特別急行料金、急行料金、座席指定料金であり、その他のものについては、届出制、貨物については自由と決められるそうだ。認可が必要な項目は独占から利用者を守るために設定されている。という訳で、寝台列車の場合、乗車券、特急券、寝台料金と券が三種類に別れているのだろう。また、軌道についてほ、軌道法とい法律がある。この中には、いわゆる路面電車の他、モノレールや新交通システムも含まれる。これらは、その敷設は道路上に行うなど都市計画レベルでの検討が必要であることから、軌道法の管轄に建設省も絡んでいることに起因するようだ。もっとも現在では、運輸省、建設省もなく国土交通省になっているので、こういった経緯は、過去の歴史となっているがそれを知るのもまた面白い。そして、鉄道法規で繰り返されることが、鉄道は公益的なものであると言うことだ。その多くは利用者の立場になって立法されている。最近、方々で鉄道を私有物と見間違っているファンの方が見受けられるが、鉄道とは、元来、公共物なのだと改めて言いたい。そんなことを感じざる得ない本であった。ちなみに、本書に掲載された情報は、刊行年の1998年時点のものです。やさしい鉄道の法規―JRと私鉄の実例 (交通ブックス)作者: 和久田 康雄出版社/メーカー: 交通研究協会発売日: 1999/04/01メディア: 単行本やさしい鉄道の法規4訂版 JRと私鉄の実例 (交通ブックス) [ 和久田康雄 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 1,620 円【中古】 やさしい鉄道の法規 JRと私鉄の実例 / 和久田 康雄 / 交通研究協会 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】ショップ: もったいない本舗 楽天市場店価格: 530 円 鉄道本 flavor 2018-02-20T17:00:53+09:00 IMG_5494.JPG

この本を読むと、鉄道ファンとして、一度は聞いたことの多くは、法律にも基づいた決まりごとが多いことが分かる。


例えば、運賃と料金がある。運賃は、認可が必要なのは、運賃と特別急行料金、急行料金、座席指定料金であり、その他のものについては、届出制、貨物については自由と決められるそうだ。認可が必要な項目は独占から利用者を守るために設定されている。
という訳で、寝台列車の場合、乗車券、特急券、寝台料金と券が三種類に別れているのだろう。


また、軌道についてほ、軌道法とい法律がある。この中には、いわゆる路面電車の他、モノレールや新交通システムも含まれる。
これらは、その敷設は道路上に行うなど都市計画レベルでの検討が必要であることから、軌道法の管轄に建設省も絡んでいることに起因するようだ。


もっとも現在では、運輸省、建設省もなく国土交通省になっているので、こういった経緯は、過去の歴史となっているがそれを知るのもまた面白い。


そして、鉄道法規で繰り返されることが、鉄道は公益的なものであると言うことだ。
その多くは利用者の立場になって立法されている。


最近、方々で鉄道を私有物と見間違っているファンの方が見受けられるが、鉄道とは、元来、公共物なのだと改めて言いたい。そんなことを感じざる得ない本であった。


ちなみに、本書に掲載された情報は、刊行年の1998年時点のものです。




やさしい鉄道の法規―JRと私鉄の実例 (交通ブックス)

やさしい鉄道の法規―JRと私鉄の実例 (交通ブックス)

  • 作者: 和久田 康雄
  • 出版社/メーカー: 交通研究協会
  • 発売日: 1999/04/01
  • メディア: 単行本

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デラックスロマンスカーのインパクト https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-01-26 参照MAP写真は、東武のデラックスロマンスカーこと1720系の保存車両だ。しかも線路から遠く外れたところにて撮影された様である。その正体は....埼玉県の岩槻城址公園にある、保存車両であった。とても大切にされている様で、近年、修繕も行われたとのこと。本車両の第一編成は1960年に落成した。この頃は、高度成長期の真っ只中にあり、鉄道各社はモータリーゼーションによる鉄道の衰退を予見し競合する他社との差別化も模索していた。大手私鉄各社は、単なる輸送手段からの脱却を目指して一歩進んだサービスを展開していった。鉄道会社にとって車両は、それを体現できる大きな要素である。そして、このころの国民総所得も、20%の伸びであったり、利用者の暮らしも豊かになりつつあった。これらの影響もあり、この世代の車両たちは移動という行為に車両を以って価値を上げるべくどれも特徴的だ。例えば、小田急初代ロマンスカーSE、名鉄7000系パノラマカー、そして近鉄ビスタカーなどである。いずれも今も形を変え生き残る特急たちだ。こんな時代背景の中デラックスロマンスカーは生まれたのである。このデラックスロマンスカーの保存車両は、東武博物館でも見ることができる。現役当時は、じっくり見ることが出来なかったが、改めて見ると、151系で完成されてしまった特急の形状を、さらに誇張することで特徴を出そうとする工夫を垣間見る事が出来る。例えばライト周りは、151系のライトを上下方向に伸ばし、50年代のキャデラックのテールフィンの様な形を採用。このあたりは、国鉄車との差別化はもちろん、日光を利用する外国人を意識しての事だろうか?だとしても、登場年からすると、ちょっとクラシックではないだろうか?そして、シンボルマーク。こちらも、立体的に縦方向へ引き延ばす事で特徴を出している。これらが誇張された表現が合間って同車が醸し出す印象は、かなり独特なもので一度見ると忘れられないほどのインパクトがある。もし、こうした印象を受ける人々が多いのであれば、東武鉄道の狙い通りなのかも知れない。 JITOZU_車両 flavor 2018-01-26T16:15:17+09:00 download.jpeg

参照MAP

写真は、東武のデラックスロマンスカーこと1720系の保存車両だ。
しかも線路から遠く外れたところにて撮影された様である。
その正体は....埼玉県の岩槻城址公園にある、保存車両であった。
とても大切にされている様で、近年、修繕も行われたとのこと。


本車両の第一編成は1960年に落成した。
この頃は、高度成長期の真っ只中にあり、鉄道各社はモータリーゼーションによる鉄道の衰退を
予見し競合する他社との差別化も模索していた。


大手私鉄各社は、単なる輸送手段からの脱却を目指して一歩進んだサービスを展開していった。
鉄道会社にとって車両は、それを体現できる大きな要素である。
そして、このころの国民総所得も、20%の伸びであったり、利用者の暮らしも豊かになりつつあった。


これらの影響もあり、この世代の車両たちは移動という行為に車両を以って価値を上げるべく
どれも特徴的だ。例えば、小田急初代ロマンスカーSE、名鉄7000系パノラマカー、
そして近鉄ビスタカーなどである。いずれも今も形を変え生き残る特急たちだ。


こんな時代背景の中デラックスロマンスカーは生まれたのである。
このデラックスロマンスカーの保存車両は、東武博物館でも見ることができる。
現役当時は、じっくり見ることが出来なかったが、改めて見ると、151系で完成されてしまった
特急の形状を、さらに誇張することで特徴を出そうとする工夫を垣間見る事が出来る。


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例えばライト周りは、151系のライトを上下方向に伸ばし、50年代のキャデラックのテールフィンの様な形を採用。このあたりは、国鉄車との差別化はもちろん、日光を利用する外国人を意識しての事だろうか?だとしても、登場年からすると、ちょっとクラシックではないだろうか?


そして、シンボルマーク。こちらも、立体的に縦方向へ引き延ばす事で特徴を出している。
これらが誇張された表現が合間って同車が醸し出す印象は、かなり独特なもので一度見ると忘れられないほどのインパクトがある。
もし、こうした印象を受ける人々が多いのであれば、東武鉄道の狙い通りなのかも知れない。

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ケービンの跡を歩く 金城功著 おきなわ文庫 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-01-15 最近、個人的に軽便鉄道が気になっている。そんな中、色々調べているうちに沖縄に軽便鉄道があったことを知り、本書を手にした。本書は題名通り、沖縄の県営鉄道跡を歩くという内容だ。島の人々は、同鉄道を親しみを込めてケービンと呼んでいた。本書の特筆すべき点は、風景描写に留まらず、道すがら出会った人々に積極的に声お掛けながら歩み進めて行く点だ。当時のケービンの姿は、そうした人たちの当時の記憶から、イキイキと蘇ってくる。特に本書が執筆された、1997年は、戦争で路線が荒廃する前の姿を知っている人たちが、まだ市井に多くあり、線路の線形や日々の姿など貴重な情報に巡り合う確率も高かった様である。これについて著者は、あとがきで"歩きながら人々に声をかけた。戦前から住んでおられる地元の人か、鉄道のことを知っている方かなと、その人の年齢などを頭で計算しながら声をかけた。"と述べている。人々の話は本書の中でも素のままで取り上げられており、とても興味深い。例えば、坂道で失速しそうな時は、機関士が燃え切らない石炭を掻き出し、次から次へと投炭をしていたこと、灰が火種となりたまに火災が起きていたことなど、数値的な記録資料だけでは知ることが難しい話題が掲載されている。特に機関車の能力が存分に出せなかった点について、別本、図説 沖縄の鉄道 では、"沖縄の水は硬水で機関車の管にカルシウムが付着しやすい"、石炭は"八重山は悪質でカスが多い"と記載されており、運転の苦労を運営側からも知ることができる。因みに、この本は、沖縄の鉄道を史実や資料に沿って、紹介しており読み応えがある。またの機会に紹介したい。2015年には、県営鉄道設立100周年事業として与那原駅舎軽便資料館が開館した他、ゆいレール展示館にも軽便関連の展示があると言う。脈々と熱い活動が続いている沖縄県営鉄道。今後も目が離せない状況だと思う。図説・沖縄の鉄道作者: 加田 芳英出版社/メーカー: ボーダーインク発売日: 2003/08メディア: 単行本図説・沖縄の鉄道改訂版 [ 加田芳英 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 1,944 円 鉄道本 flavor 2018-01-15T08:28:17+09:00 FullSizeRender.jpg

最近、個人的に軽便鉄道が気になっている。
そんな中、色々調べているうちに沖縄に軽便鉄道があったことを知り、本書を手にした。


本書は題名通り、沖縄の県営鉄道跡を歩くという内容だ。島の人々は、同鉄道を親しみを込めてケービンと呼んでいた。


本書の特筆すべき点は、風景描写に留まらず、道すがら出会った人々に積極的に声お掛けながら歩み進めて行く点だ。当時のケービンの姿は、そうした人たちの当時の記憶から、イキイキと蘇ってくる。


特に本書が執筆された、1997年は、戦争で路線が荒廃する前の姿を知っている人たちが、まだ市井に多くあり、線路の線形や日々の姿など貴重な情報に巡り合う確率も高かった様である。


これについて著者は、あとがきで"歩きながら人々に声をかけた。戦前から住んでおられる地元の人か、鉄道のことを知っている方かなと、その人の年齢などを頭で計算しながら声をかけた。"と述べている。


人々の話は本書の中でも素のままで取り上げられており、とても興味深い。
例えば、坂道で失速しそうな時は、機関士が燃え切らない石炭を掻き出し、次から次へと投炭をしていたこと、灰が火種となりたまに火災が起きていたことなど、数値的な記録資料だけでは知ることが難しい話題が掲載されている。


特に機関車の能力が存分に出せなかった点について、別本、図説 沖縄の鉄道 では、"沖縄の水は硬水で機関車の管にカルシウムが付着しやすい"、石炭は"八重山は悪質でカスが多い"と記載されており、運転の苦労を運営側からも知ることができる。因みに、この本は、沖縄の鉄道を史実や資料に沿って、紹介しており読み応えがある。またの機会に紹介したい。


2015年には、県営鉄道設立100周年事業として与那原駅舎軽便資料館が開館した他、ゆいレール展示館にも軽便関連の展示があると言う。


脈々と熱い活動が続いている沖縄県営鉄道。今後も目が離せない状況だと思う。


図説・沖縄の鉄道

図説・沖縄の鉄道

  • 作者: 加田 芳英
  • 出版社/メーカー: ボーダーインク
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 単行本

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新機能!時間軸スライダーのご案内 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2018-01-04 明けましておめでとうございます。本年も、JITOZUをよろしくお願い致します。さて今回は、新機能についてのお知らせです。既に、昨年末にリリースしておりましたが、改めてのご紹介です。新機能とは、画面右上のスライダーでございます。こちらは、国土交通省が配布している、鉄道時系列というGISデータを活用した路線表示機能です。なんとこのスライダー、"名付けて時間時期スライダー"を動かすことで、データに含まれる各年代の路線データを表示できます。例えばの楽しみ方ですが、下図をご覧ください。左上は、地図上の黄色い丸の地点に保存されている東武伊香保軌道線のデハ27です。この地点起点に年代を変えていくと、1960年には線が消えています。きたかんナビによれば、1956年には廃止されていました。そして、スライダーを1985年に移すと右方に1982年開業の上越新幹線が現れます。こんな風に、時代とともに変化を写真を巡る時間旅行としてお楽しみ頂けると幸いです。また、本機能の実装によりサイトの動きが鈍いことがありますが、開発中が故、御了承ください。徐々に改善していく所存です。 更新情報 flavor 2018-01-04T08:22:22+09:00 本年も、JITOZUをよろしくお願い致します。

さて今回は、新機能についてのお知らせです。既に、昨年末にリリースしておりましたが、改めてのご紹介です。新機能とは、画面右上のスライダーでございます。

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こちらは、国土交通省が配布している、鉄道時系列というGISデータを活用した路線表示機能です。なんとこのスライダー、"名付けて時間時期スライダー"を動かすことで、データに含まれる各年代の路線データを表示できます。

例えばの楽しみ方ですが、下図をご覧ください。左上は、地図上の黄色い丸の地点に保存されている東武伊香保軌道線のデハ27です。

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この地点起点に年代を変えていくと、1960年には線が消えています。
きたかんナビによれば、1956年には廃止されていました。

そして、スライダーを1985年に移すと右方に1982年開業の上越新幹線が現れます。
こんな風に、時代とともに変化を写真を巡る時間旅行としてお楽しみ頂けると幸いです。
また、本機能の実装によりサイトの動きが鈍いことがありますが、開発中が故、御了承ください。徐々に改善していく所存です。
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「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか―日本文学の中の鉄道をめぐる8つの謎 小池滋著 早川書房 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2017-12-27 この本では、日本文学に登場する鉄道に関わる記述を取り上げ、考証を行うというスタイルで書かれている。著者は英文学の研究者だが、この本では研究者的視点に想像力を交え、割りとくだけた文調で書かれている。それが、氏の仮説を程よい距離感で受け入れらる空気を作っている。肝心の内容だが、先ずは、本のタイトルにもなっている"坊ちゃん"の松山を離れた、その後についての論考だ。かいつまんで言うと、漱石先生の坊ちゃんでは、"その後ある人の周旋で街鉄の技手になった。月給は二十五円で、家賃は六円だ。"と記載されているが、著者は、なぜ技手になったのか?を作家サイド事情から探っている。それは、漱石先生が一番利用した街鉄、それを、当時、"文明開化の先端を行く市内電車"は、"物理学校出の天才の就職先"としてふさわしいものとして選んだというのが著者の論考である。このような具合で8編の作品を取り上げている。その中で私が気になった文章は、著者をして通勤電車小説の元祖と言わしめる田山花袋の少女病に対する論考、"電車は東京市の交通をどのように一変ささたか"と、永井荷風のぼく東綺譚に対する論考、"どうして玉ノ井駅は二つもあったのか"だ。前者は、田山花袋の他作品で使われた"郊外の人"という言葉から、作家の時代を先行く先見性に注目し、その視点の延長に登場間もない通勤電車を題材にした少女病があるという。後者は、昔あった京成と東武の玉ノ井について、荷風の趣向や地域性を交え、その歴史と作品に用いられるメタファーを、さりげなく解説してある。何れにしても、本作では、作家の視点が大事にされており、そこからの仮説立てが面白い。鉄道好きであれば、文学に登場する鉄道に、それはどうかな?といちいちツッコミを入れた経験は、一度ならずあるだろう。この本は、そんなツッコミをわざわざ調べてくれた痒いところに手が届いた本なのかもしれない。「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか―日本文学の中の鉄道をめぐる8つの謎作者: 小池 滋出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/10メディア: 単行本【中古】 「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか / 小池 滋 / 新潮社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】ショップ: もったいない本舗 楽天市場店価格: 279 円 鉄道本 flavor 2017-12-27T09:48:10+09:00 FullSizeRender.jpg

この本では、日本文学に登場する鉄道に関わる記述を取り上げ、考証を行うというスタイルで書かれている。


著者は英文学の研究者だが、この本では研究者的視点に想像力を交え、割りとくだけた文調で書かれている。それが、氏の仮説を程よい距離感で受け入れらる空気を作っている。


肝心の内容だが、先ずは、本のタイトルにもなっている"坊ちゃん"の松山を離れた、その後についての論考だ。


かいつまんで言うと、漱石先生の坊ちゃんでは、"その後ある人の周旋で街鉄の技手になった。月給は二十五円で、家賃は六円だ。"
と記載されているが、著者は、なぜ技手になったのか?を作家サイド事情から探っている。
それは、漱石先生が一番利用した街鉄、それを、当時、"文明開化の先端を行く市内電車"は、"物理学校出の天才の就職先"としてふさわしいものとして選んだというのが著者の論考である。


このような具合で8編の作品を取り上げている。


その中で私が気になった文章は、著者をして通勤電車小説の元祖と言わしめる田山花袋の少女病に対する論考、"電車は東京市の交通をどのように一変ささたか"と、永井荷風のぼく東綺譚に対する論考、"どうして玉ノ井駅は二つもあったのか"だ。


前者は、田山花袋の他作品で使われた"郊外の人"という言葉から、作家の時代を先行く先見性に注目し、その視点の延長に登場間もない通勤電車を題材にした少女病があるという。


後者は、昔あった京成と東武の玉ノ井について、荷風の趣向や地域性を交え、その歴史と作品に用いられるメタファーを、さりげなく解説してある。


何れにしても、本作では、作家の視点が大事にされており、そこからの仮説立てが面白い。
鉄道好きであれば、文学に登場する鉄道に、それはどうかな?といちいちツッコミを入れた経験は、一度ならずあるだろう。この本は、そんなツッコミをわざわざ調べてくれた痒いところに手が届いた本なのかもしれない。



「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか―日本文学の中の鉄道をめぐる8つの謎

「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか―日本文学の中の鉄道をめぐる8つの謎

  • 作者: 小池 滋
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本

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駅名標はおもしろい https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2017-12-07 参照MAP写真は、ひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅、駅名標だ。なんとも、個性的な駅名標だが、このようなものがあるとは知らなかった。調べてみると、小佐原孝幸さんというデザイナーが、同鉄道の活性化の一環としてデザインしたものだそう。コンセプトは見ての通りの地域の名産、名勝を表意文字の図案として取り入れることで、アピールするというものだ。氏曰くデザインの力が社会に対してできることはまだまだたくさんあります。(中略)地域の魅力は地元の人にとっては「当たり前」で、気づいていないことも多く、外部の人間のほうが魅力に気づくということもあります。そう考えると、ひたちなか市に縁もゆかりもない自分が関わった事にも意味があったのかなと思います。とのこと。引用元 Creator' Station より実際、写真の駅名標からも当地の名物を読み取ることができるし、2015年のGマーク受賞など、メディアへの露出により、同鉄道の知名度アップへも貢献しているだろう。私は、どちらかと言うと乗り鉄だが、駅名標は、乗り鉄にとって車両とともに路線の変化を感じる大切な情報だ。見慣れぬ駅名標からは遠くに来たと実感し、お馴染みのそれを目にすると安心感が湧いてくる。ともあれ、ついつい見てしまうのが、この駅名標だ。以前は、それを利用した看板もよく見られた。個人的に頭をよぎるのは、縦書きのホーロー板の下の、"本場の味 サッポロビール"の看板である。これを見ると、あぁ、北海道に来たのだと実感できる。苫小牧にて、撮影著者。それから、最近気になっているのが、日豊本線の宇佐駅の駅名標だ。宇佐は、ローマ字表記でUSA。それを利用したアメリカ国旗を模した名勝案内図。しかも、積極的に宣伝しないところが、感じ入る。参考 ねとらぼの記事ひたちなか海浜鉄道の様に、分かりやすいのも良いけど、個人的には宇佐駅の様に、ちょと仕込んである方が好みというのは、ネタを喜ぶ鉄道好きの性であろうか? JITOZU_施設 flavor 2017-12-07T23:05:19+09:00 IMG_4906.PNG
参照MAP

写真は、ひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅、駅名標だ。なんとも、個性的な駅名標だが、このようなものがあるとは知らなかった。


調べてみると、小佐原孝幸さんというデザイナーが、同鉄道の活性化の一環としてデザインしたものだそう。コンセプトは見ての通りの地域の名産、名勝を表意文字の図案として取り入れることで、
アピールするというものだ。


氏曰く


デザインの力が社会に対してできることはまだまだたくさんあります。(中略)地域の魅力は地元の人にとっては「当たり前」で、気づいていないことも多く、外部の人間のほうが魅力に気づくということもあります。そう考えると、ひたちなか市に縁もゆかりもない自分が関わった事にも意味があったのかなと思います。とのこと。

引用元 Creator' Station より


実際、写真の駅名標からも当地の名物を読み取ることができるし、2015年のGマーク受賞など、メディアへの露出により、同鉄道の知名度アップへも貢献しているだろう。


私は、どちらかと言うと乗り鉄だが、駅名標は、乗り鉄にとって車両とともに路線の変化を感じる大切な情報だ。見慣れぬ駅名標からは遠くに来たと実感し、お馴染みのそれを目にすると安心感が湧いてくる。ともあれ、ついつい見てしまうのが、この駅名標だ。


以前は、それを利用した看板もよく見られた。個人的に頭をよぎるのは、縦書きのホーロー板の下の、"本場の味 サッポロビール"の看板である。これを見ると、あぁ、北海道に来たのだと実感できる。

苫小牧にて、撮影著者。
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それから、最近気になっているのが、日豊本線の宇佐駅の駅名標だ。
宇佐は、ローマ字表記でUSA。それを利用したアメリカ国旗を模した名勝案内図。しかも、積極的に宣伝しないところが、感じ入る。


参考 ねとらぼの記事

ひたちなか海浜鉄道の様に、分かりやすいのも良いけど、個人的には宇佐駅の様に、ちょと仕込んである方が好みというのは、ネタを喜ぶ鉄道好きの性であろうか?


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汽車旅12ヶ月 宮脇俊三著 潮出版社 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2017-11-29 この本が書かれた当時、著者は、国鉄線完乗、最長片道切符の旅制覇し、"つまり、私の遊びの対象が失われた"状態であった。しかし、本の執筆にあたり各線の乗り直しを行うことで、"実に数多くの要因によって、それぞれの線区の印象がちがうこと"に、改めて気がついた。そして、"四季折り折り七色に装いをかえる多彩な国土を恐れぬ、不遜な感懐であった"と自らを諭し、四季折々の鉄道旅の風情を取り上げたのがこの本だ。昭和54年に発刊した当本の内容は、現在からすると、当然のごとく古い。しかし、昭和生まれの私からすれば、著者の観察眼と文章のリズムから当時の様子が生き生きと伝わってくる。また、ページの端々に話題に関する路線図が掲載されていて、現代との比較に事欠かない。当時は、清水港線など盲腸線がまだまだ健在で、羨ましくも、楽しくも読める。文書表現は、ちょっと諧謔的な表現もあるが、これは百間先生からの鉄道紀行文の伝統と思えば良いのではなかろうか。そんな中、個人的に文中の著者の言葉に目から鱗ともいうべきものがあった。"移動のための手段である限り交通機関は「文明」でしかない。それに対し、手段を目的に置き換えることによって汽車や船が「文化」へと昇華してくる"鉄道趣味は文化である。私たちは文化の担い手である。おこがましくもそう考えれば、散財し時間も浪費をして家人に目をつけられようとも、少しは救われるのではないだろうか。汽車旅12カ月 (河出文庫)作者: 宮脇 俊三出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/01/06メディア: 文庫汽車旅12カ月 (河出文庫) [ 宮脇俊三 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 734 円宮脇俊三 電子全集1 「時刻表2万キロ/汽車旅12ヵ月」【電子書籍】[ 宮脇俊三 ]ショップ: 楽天Kobo電子書籍ストア価格: 756 円 鉄道本 flavor 2017-11-29T23:18:11+09:00 IMG_4889.JPG


この本が書かれた当時、著者は、国鉄線完乗、最長片道切符の旅制覇し、"つまり、私の遊びの対象が失われた"状態であった。


しかし、本の執筆にあたり各線の乗り直しを行うことで、"実に数多くの要因によって、それぞれの線区の印象がちがうこと"に、改めて気がついた。


そして、"四季折り折り七色に装いをかえる多彩な国土を恐れぬ、不遜な感懐であった"
と自らを諭し、四季折々の鉄道旅の風情を取り上げたのがこの本だ。


昭和54年に発刊した当本の内容は、現在からすると、当然のごとく古い。しかし、昭和生まれの私からすれば、著者の観察眼と文章のリズムから当時の様子が生き生きと伝わってくる。また、ページの端々に話題に関する路線図が掲載されていて、現代との比較に事欠かない。当時は、清水港線など盲腸線がまだまだ健在で、羨ましくも、楽しくも読める。


文書表現は、ちょっと諧謔的な表現もあるが、これは百間先生からの鉄道紀行文の伝統と思えば良いのではなかろうか。


そんな中、個人的に文中の著者の言葉に目から鱗ともいうべきものがあった。


"移動のための手段である限り交通機関は「文明」でしかない。それに対し、手段を目的に置き換えることによって汽車や船が「文化」へと昇華してくる"


鉄道趣味は文化である。私たちは文化の担い手である。おこがましくもそう考えれば、散財し時間も浪費をして家人に目をつけられようとも、少しは救われるのではないだろうか。


汽車旅12カ月 (河出文庫)

汽車旅12カ月 (河出文庫)

  • 作者: 宮脇 俊三
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/01/06
  • メディア: 文庫

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熊本の甲子園 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2017-11-10 参照MAP写真は、2017年に撮影された熊本駅である。1991年に水戸岡氏の手によりデザインにより改築された。前回取り上げた、氏の著作、電車をデザインする仕事によると、そのモチーフは甲子園球場だそうだ。その理由は、"そのときに壮行会を熊本駅で行なったのですが、大勢の人が押し寄せたために選手たちがまったく見えなかったのです。そこで、「(中略)駅にお立ち台を作ってあげよう」"ということから、甲子園球場に因んだ建物としたらしい。中川理氏の著作、偽装するニッポン: 公共施設のディズニーランダゼイションでは、その土地の名産や名物を積極的に駅舎と取り込んだ公共建築を建築のディズニーランド化として扱っている。代表的なものとして、五能線の木造駅の土偶駅舎などである。写真の熊本駅も、そうなのかな?と思ったが、ちょっと違う様に思う。甲子園球児を、駅舎上に立たせたい。その発想は、地域広報という観点を超え、甲子園球児=地域一丸となって応援する対象という普遍的なテーマを扱っている。それは地域の内部から生じる特産、名産とは異なり、駅前の高校球児パレードを見たデザイナーの、やっぱ高校野球でしょといった外野からの指摘だ。そこが、ディズニーランダゼーションと一線を画す所以ではないだろうか。その指摘を、ストレートに表現すると甲子園球場がモチーフになるのだろう。しかし、歴史的な建造物をモチーフとした建物は多々あるが、球場がモチーフとは、聞いたことがない。しかも言われないと気がつかないほどである。そういった意味で、"何だか気になる"ことが、この駅舎の目的なのかもしれない。電車をデザインする仕事 「ななつ星in九州」のデザイナー水戸岡鋭治の流儀 [ 水戸岡鋭治 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 1,620 円電車をデザインする仕事: ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた! (新潮文庫)作者: 水戸岡 鋭治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/10/28メディア: 文庫偽装するニッポン―公共施設のディズニーランダゼイション作者: 中川 理出版社/メーカー: 彰国社発売日: 1996/02/01メディア: 単行本偽装するニッポン 公共施設のディズニーランダゼイション [ 中川理 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 2,516 円 JITOZU_施設 flavor 2017-11-10T08:28:03+09:00 IMG_4783.PNG

参照MAP


写真は、2017年に撮影された熊本駅である。
1991年に水戸岡氏の手によりデザインにより改築された。


前回取り上げた、氏の著作、電車をデザインする仕事によると、そのモチーフは甲子園球場だそうだ。その理由は、"そのときに壮行会を熊本駅で行なったのですが、大勢の人が押し寄せたために選手たちがまったく見えなかったのです。そこで、「(中略)駅にお立ち台を作ってあげよう」"ということから、甲子園球場に因んだ建物としたらしい。


中川理氏の著作、偽装するニッポン: 公共施設のディズニーランダゼイションでは、その土地の名産や名物を積極的に駅舎と取り込んだ公共建築を建築のディズニーランド化として扱っている。
代表的なものとして、五能線の木造駅の土偶駅舎などである。


写真の熊本駅も、そうなのかな?と思ったが、ちょっと違う様に思う。
甲子園球児を、駅舎上に立たせたい。その発想は、地域広報という観点を超え、甲子園球児=地域一丸となって応援する対象という普遍的なテーマを扱っている。
それは地域の内部から生じる特産、名産とは異なり、駅前の高校球児パレードを見たデザイナーの、やっぱ高校野球でしょといった外野からの指摘だ。そこが、ディズニーランダゼーションと一線を画す所以ではないだろうか。
その指摘を、ストレートに表現すると甲子園球場がモチーフになるのだろう。


しかし、歴史的な建造物をモチーフとした建物は多々あるが、球場がモチーフとは、聞いたことがない。しかも言われないと気がつかないほどである。
そういった意味で、"何だか気になる"ことが、この駅舎の目的なのかもしれない。



電車をデザインする仕事: ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた! (新潮文庫)

電車をデザインする仕事: ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた! (新潮文庫)

  • 作者: 水戸岡 鋭治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: 文庫
偽装するニッポン―公共施設のディズニーランダゼイション

偽装するニッポン―公共施設のディズニーランダゼイション

  • 作者: 中川 理
  • 出版社/メーカー: 彰国社
  • 発売日: 1996/02/01
  • メディア: 単行本

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電車をデザインする仕事 水戸岡鋭治の流儀 日本能率協会マネジメントセンター刊 https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2017-11-03 水戸岡デザイン。この言葉が囁かれるようになって久しい。それは、現代の鉄道にとって、ある種のムーブメントだ。その、ざっくりとしたイメージは、外装としては、細い線と細い文字、渋目ながら艶のある色合いを用い、鉄道車両としては見慣れない印象に仕上げている。内装としては、木をふんだんに用い、素材を意識させる構成という感じだろうか。しかし、この本を読むと、それは表面的なイメージに過ぎないことが分かる。というのも、氏は本書の中で氏のデザインは、パブリックデザインであると述べ、"多くの人が集まって生活する公共空間を俯瞰する"ことで、デザインを施していると言う。私が、本書から読み解いた俯瞰することとは、鉄道車両をデザインするだけだなく、デザインをきっかけに住民と一体となって地域を盛り上げたり、通勤のちょっとした乗車時間であっても、心地よい最高のデザインを提供するということを考えるためには、まずは状況を俯瞰しなさいということだ。また、その結果、クライアントや、乗客の"期待値"の高いものを生み出し、全体的な関わる人々のモチベーションを上げることが大事だと読み解いた。例えば、内装に風土が育てた素材を多用することで、"居心地の良い空間を演出しています。それは、地域活性化の目的があるからです。"ということに繋がると述べる。つまり、風土の素材、その土地の技で加工することで、地域住民のモチベーションを向上したり、観光客に、地域性を意識させたりと、そういうことを、狙ってデザインを考えているということである。そして、現在の"量産方式のメーカー主導型"の車両作りでは、プラスチックと鉄の多用により、商品としての個性がない。これを特注品としての個性を持たせるためには、"デザイナー主導型の車両製造"に切り替えべきと主張する。また、製造段階にデザイナーが深く関与することでコスト管理ができ、コストも抑えられるとのことだ。氏の活動は、鉄道の地域での役割を、地域住民、鉄道会社が一体となって見直すという事を、デザインを通じてファシリテートしていると感じる。その意味で、公共デザイナーなのかも知れない。いちファンとしては、氏が各地に蒔いた種が、今後、どう花開くのか楽しみである。電車をデザインする仕事 「ななつ星in九州」のデザイナー水戸岡鋭治の流儀作者: 水戸岡 鋭治出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター発売日: 2013/11/23メディア: 単行本電.. 鉄道本 flavor 2017-11-03T12:06:54+09:00 IMG_4762.JPG

水戸岡デザイン。この言葉が囁かれるようになって久しい。それは、現代の鉄道にとって、ある種のムーブメントだ。


その、ざっくりとしたイメージは、外装としては、細い線と細い文字、渋目ながら艶のある色合いを用い、鉄道車両としては見慣れない印象に仕上げている。内装としては、木をふんだんに用い、素材を意識させる構成という感じだろうか。


しかし、この本を読むと、それは表面的なイメージに過ぎないことが分かる。
というのも、氏は本書の中で氏のデザインは、パブリックデザインであると述べ、"多くの人が集まって生活する公共空間を俯瞰する"ことで、デザインを施していると言う。


私が、本書から読み解いた俯瞰することとは、鉄道車両をデザインするだけだなく、デザインをきっかけに住民と一体となって地域を盛り上げたり、通勤のちょっとした乗車時間であっても、心地よい最高のデザインを提供するということを考えるためには、まずは状況を俯瞰しなさいということだ。
また、その結果、クライアントや、乗客の"期待値"の高いものを生み出し、全体的な関わる人々のモチベーションを上げることが大事だと読み解いた。


例えば、内装に風土が育てた素材を多用することで、"居心地の良い空間を演出しています。それは、地域活性化の目的があるからです。"ということに繋がると述べる。
つまり、風土の素材、その土地の技で加工することで、地域住民のモチベーションを向上したり、観光客に、地域性を意識させたりと、そういうことを、狙ってデザインを考えているということである。


そして、現在の"量産方式のメーカー主導型"の車両作りでは、プラスチックと鉄の多用により、商品としての個性がない。これを特注品としての個性を持たせるためには、"デザイナー主導型の車両製造"に切り替えべきと主張する。また、製造段階にデザイナーが深く関与することでコスト管理ができ、コストも抑えられるとのことだ。


氏の活動は、鉄道の地域での役割を、地域住民、鉄道会社が一体となって見直すという事を、デザインを通じてファシリテートしていると感じる。その意味で、公共デザイナーなのかも知れない。


いちファンとしては、氏が各地に蒔いた種が、今後、どう花開くのか楽しみである。


電車をデザインする仕事  「ななつ星in九州」のデザイナー水戸岡鋭治の流儀

電車をデザインする仕事 「ななつ星in九州」のデザイナー水戸岡鋭治の流儀

  • 作者: 水戸岡 鋭治
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2013/11/23
  • メディア: 単行本

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ATLASからALFA-Xへ https://jitozu.blog.so-net.ne.jp/2017-10-20 参照MAP写真は、鉄道総研のATLASの車両だ。ATLASとは、1992年から始まった、次世代新幹線ATLAS計画のことで、 Advanced Technology for Low-noise and AtractiveShinkansen の略称である。その名の通り、超高速低騒音新幹線を"イメージした計画"であった。イメージしたとは、何とも概念的だが何も私の言葉ではなく、ある総研の理事の方の言葉だ。新幹線を実現したキーテクノロジーと今後の研究開発この文章によると、とかくスピードを追求した計画と語られるATLAS計画だが、それに及ぼず、環境との調和も課題の一つだと分かる。特に高速度では空力音の抑制が大きいようだ。そして上記文章からは、屋根周りのそれは解決しいるが、車体下部の空力音についてはこれからの課題と読み取れる。これに対して、JR東日本のALFA-X計画では、ディスクブレーキの形状の変更で挑むようだ。次世代新幹線に向けた試験車両の新造について線路を走る以上、車輪とレールの摩擦音は避けられない。しかし、ディスクブレーキの形状改良といった地味ながら確実に改善していくことで、高速鉄道の最高峰が見えてくるのではないだろうか。そしてそれが、グローバルスタンダードへの道だと思う。2019年春に落成する、ALFA-X E956が益々楽しみである。 JITOZU_車両 flavor 2017-10-20T08:18:38+09:00 IMG_4668.PNG
参照MAP

写真は、鉄道総研のATLASの車両だ。
ATLASとは、1992年から始まった、次世代新幹線ATLAS計画のことで、 Advanced Technology for Low-noise and AtractiveShinkansen の略称である。
その名の通り、超高速低騒音新幹線を"イメージした計画"であった。


イメージしたとは、何とも概念的だが何も私の言葉ではなく、ある総研の理事の方の言葉だ。
新幹線を実現したキーテクノロジーと今後の研究開発
この文章によると、とかくスピードを追求した計画と語られるATLAS計画だが、それに及ぼず、環境との調和も課題の一つだと分かる。特に高速度では空力音の抑制が大きいようだ。そして上記文章からは、屋根周りのそれは解決しいるが、車体下部の空力音についてはこれからの課題と読み取れる。


これに対して、JR東日本のALFA-X計画では、ディスクブレーキの形状の変更で挑むようだ。
次世代新幹線に向けた試験車両の新造について


線路を走る以上、車輪とレールの摩擦音は避けられない。しかし、ディスクブレーキの形状改良といった地味ながら確実に改善していくことで、高速鉄道の最高峰が見えてくるのではないだろうか。そしてそれが、グローバルスタンダードへの道だと思う。


2019年春に落成する、ALFA-X E956が益々楽しみである。

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